4 徐脈性心房細動
ClassⅠ:
 1. 失神,痙攣,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感等の症状あるいは心不全があり,それが徐脈や心室停止によるものであることが確認さ
れた場合.それが
       長期間の必要不可欠な薬剤投与による場合を含む
ClassⅡa:
 1. 上記の症状があり,徐脈や心室停止を認めるが,両者の関連が明確でない場合

 症状のない徐脈性心房細動にはペースメーカ植込みの適応はない.失神,痙攣,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感等の症状あるいは心
不全の発症が,徐脈ないし心室停止によるものであることを確認することが重要である75),92),94)-96).可逆的な原因によることが明らかな例
は除くが,必要不可欠な薬剤の長期投与によるものも適応を考慮してよい.徐脈と症状との関連が明らかでない場合には,徐脈や心室停止の程度
(参考値:覚醒時心室拍数< 40/分,もしくは心室停止> 3 秒)を考慮するが,ホルター心電図を繰り返し記録して,両者の関連性を追究する必要
がある.なお2008年のACC/AHA/HRSガイドラインでは5秒以上の心室停止を認める場合はクラスⅠ適応として記載されている97)
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不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(JCS 2011)