3 洞機能不全症候群
ClassⅠ:
 1. 失神,痙攣,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感等の症状あるいは心不全があり,それが洞結節機能低下に基づく徐脈,洞房ブロック,
洞停止あるいは運動時の心拍応答不全によることが確認された場合.それが長期間の必要不可欠な薬剤投与による場合を含む
ClassⅡa:
 1. 上記の症状があり,徐脈や心室停止を認めるが,両者の関連が明確でない場合
 2. 徐脈頻脈症候群で,頻脈に対して必要不可欠な薬剤により徐脈を来たす場合
ClassⅡb:
 1.症状のない洞房ブロックや洞停止

 症状のない洞性徐脈にはペースメーカ植込みの適応はない.洞結節機能低下に基づく徐脈,洞房ブロック,洞停止あるいは運動時の心拍応答不
全により現れる症状(失神,痙攣,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感,心不全等)の把握が重要である75),80)-88).可逆的な原因によること
が明らかな例は除くが,必要不可欠な薬剤の長期投与によるものに対して適応を考慮してよい.必要に応じて電気生理検査による洞結節機能評
価を行って適応を決定する18)-21),89)-93)
次へ
Ⅲ 心臓ペースメーカ > 3 洞機能不全症候群
不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(JCS 2011)