2 2枝および3枝ブロック
ClassⅠ:
 1. 慢性の2 枝または3 枝ブロックがあり, 第2度MobitzⅡ型,高度もしくは第3 度房室ブロックの既往のある場合
 2. 慢性の2 枝または3枝ブロックがあり,投与不可欠な薬剤の使用が房室ブロックを誘発する可能性の高い場合
 3. 慢性の2枝または3枝ブロックとWenckebach型第2度房室ブロックを認め,失神発作の原因として高度の房室ブロック発現が疑われる場合
ClassⅡa:
 1. 慢性の2 枝または3枝ブロックがあり,失神発作を伴うが原因が明らかでないもの
 2. 慢性の2 枝または3枝ブロックがあり,器質的心疾患を有し,電気生理検査によりHis 束以下での伝導遅延・途絶が証明された場合
ClassⅡb:
 1. 慢性の2枝または3 枝ブロックがあり,電気生理検査でHis 束以下での伝導遅延・途絶の所見を認めるが,器質的心疾患のないもの

 慢性の2 枝または3枝ブロックを示す症例における植込み適応の決定にあたっては,高度の房室ブロックを来たす危険性の判断が重要で76),77)
電気生理検査によるHis-Purkinje系伝導機能の評価が重要である78),79).電気生理検査によるHis 束以下での伝導遅延・途絶の参考所見は,
(1) 著明なHV間隔の延長( > 100msec),(2)心房ペーシング(150/分以下)によるHis 束内またはHis 束下ブロックの誘発,(3)Ⅰa群抗
不整脈薬静注によるHis 束内またはHis 束下ブロックの誘発である.
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Ⅲ 心臓ペースメーカ > 2 2枝および3枝ブロック
不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(JCS 2011)