日本では小児に対するICD植込みは非常に少なく,そのほとんどが二次予防である.
ClassⅠ:
1. 心停止からの蘇生患者で,心肺停止が不可逆的原因による場合
2. 先天性心疾患患者で症状を伴う持続性心室頻拍がある場合(カテーテルアブレーションや外科手術も治療選択として考慮する)
ClassⅡ a:
1. 原因不明の失神を繰り返す先天性心疾患患者で,心室機能低下を認めるか電気生理学検査で心室性不整脈が誘発される場合
ClassⅢ:
1. 12か月以上の余命が期待できない場合
2. 頻回に繰り返す心室頻拍あるいは心室細動
3. 重症の精神障害等でICD植込みにより状態が悪化することが予測されたり,植込み後のフォローアップの継続が困難と考えられる場合
4. 心移植,心臓再同期療法(CRT),左室補助装置(LAD)の適応とならないNYHAクラスⅣの薬物治療抵抗性重症心不全
5. 基礎心疾患がない患者の原因不明の失神で心室頻拍が誘発されない場合
6. WPW症候群や特発性持続性心室頻拍等カテーテルアブレーションや外科的手術により根治可能な原因による心室細動・心室頻拍
7. 可逆的な原因(電解質異常,薬剤等)による頻拍で,その原因を除去することで心室頻拍・心室細動の再発が抑制できる場合
不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(JCS 2011)