1990年に日本心臓ペーシング・電気生理学会(現・日本不整脈学会)により以下の施設基準が提起されており17),現在でも準拠されるべき点が
多い.
(1) 心臓電気生理学的検査について十分な知識と経験を有する.
(2) 抗不整脈薬療法について十分な知識と経験を有する.
(3) ペースメーカ療法について十分な知識と経験を有する.
(4) カテーテルアブレーション施行時には心臓外科医および医療スタッフが待機し,緊急手術が可能である.
カテーテルアブレーションは医科点数表第2 章第10部手術通則第5号および第6 号に掲げる手術の施設基準の対象(区分1,経皮的カテーテル
心筋焼灼術)であり,以下が求められている(2010年度診療報酬点数表による).
(1) 緊急事態に対応するための体制その他当該療養を行うにつき必要な体制が整備されていること.
(2) 当該保険医療機関内に当該療養を行うにつき必要な医師が配置されていること.
(3) 当該手術の一年間の実施件数を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示していること.
(4) 手術を受けるすべての患者に対して,それぞれの患者が受ける手術の内容が文書により交付され,説明がなされていること.
不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias(JCS 2011)